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血液凝固検査

止血機構(出血を止める仕組み)を調べる検査です。

人間が微細な怪我によって出血した場合に、その出血が自然に止まるまでの標準的な時間(出血時間)は『3分以内』とされており、『6分以上』の長い時間にわたって出血が止まらない場合には血小板数や止血機能に何らかの問題があると考えられます。

検査名 (略称名)

基準値 (単位)

説明

1

プロトロンビン時間 (PT)

基準値 10-13 (S)

血液凝固系の異常を総合的に判断するために測定します。出血傾向のスクリーニングや肝障害の評価とともに、経口抗凝固剤「ワーファリン」のコントロール指標としても使用されます。

2

活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT)

基準値 20-40 (S)

活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の基準値は『約20~40秒』であり、それ以上に長い時間がかかる場合には、血友病などの原因となる血液凝固因子の欠損や異常が考えられます。活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の時間が延長される原因には、血液凝固因子の異常以外にも、血液凝固因子を生産する肝機能の障害(肝炎・肝硬変)が考えられ、ビタミンK欠乏症や骨髄腫などによっても血液が固まるまでの時間は長くなります。

3

フィブリノーゲン濃度 (Fib)

基準値 155-415 (mg/dl)

Fib(フィブリノーゲン)は、血中に含まれる糖タンパクを言います。12種類ある血液凝固因子の第Ⅰ因子で、出血があるとトロンビンによって活性化され、フィブリン(不溶性タンパク質)に変わり、血栓をつくり血液を凝固(止血)させる役割をもちます。おもに肝機能を調べたり、血液疾患の診断や治療の際の効果判定などを目的としています。

4

ヘパプラスチンテスト (HPT)

基準値 70-130 (%)

肝臓の合成能の障害や、ビタミンK欠乏状態のスクリーニング、重症度判定、経過観察などに利用されます。

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