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風邪症候群検査

風邪症候群の多くはウィルス感染により起こる病気です。

一般に「普通感冒(ふつうの風邪)」と「流行性感冒(インフルエンザ)」の2つに大きく分類されます。

ふつうの風邪は、鼻水、咳、くしゃみ、喉の痛みなど軽い症状で発熱もそれほどありません。一方、インフルエンザの病原体は感染力が強く、空気感染します。症状は、急激な高熱、全身倦怠感、筋肉痛や関節痛など全身症状が強く、吐き気や下痢を起こすこともあり、高齢者がかかった場合は死亡率が高いこともあります。現在使われているインフルエンザの治療薬(タミフルやリレンザ)は、48時間以内に投与することで効果的にウィルスの増殖を抑え、症状を抑えることができます。

検査名 (略称名)

基準値 (単位)

説明

1

インフルエンザウイルス抗原A/B

基準値 陰性(-)

インフルエンザはA、B、Cの3種の型があり、A型およびB型は毎年冬季に流行し、高齢者やハイリスク患者、乳幼児の入院や死亡の原因となる重要な感染症です。

2

A群ベータ溶血連鎖球菌抗原

基準値 陰性(-)

溶連菌感染症は、A群β溶血性連鎖球菌により起こる上気道感染症(扁桃腺炎、咽頭炎)のことです。溶連菌の内、発赤毒素を産生する株に感染し、免疫がないと、特徴的な発疹(紅斑様発疹+粟粒大丘疹)や、苺舌などの症状も現れます。

3

アデノウイルス抗原

基準値 陰性(-)

アデノウイルスは、呼吸器などに感染し、咽頭・扁桃炎、咽頭結膜熱、肺炎などの呼吸器感染症の原因となります。咽頭結膜熱は主に夏季に流行しますが、アデノウイルス感染症は、ほぼ年間を通じて発生します。

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